そんな私がこれまで読んできた中で最もおすすめする心が揺さぶられる小説達をお教えします!
初心者の方向けに今回は短編の小説を厳選しています!
(ネタバレなしであらすじや感想を書いておきます。)
皆さんどうもこんばんは。
暇人です。
暇人は余暇の日は本を読んで過ごしてます。
大体一年間に40冊くらい読みます。
今回は私の人生を揺さぶったともいうべき珠玉の名作たちを紹介します!
(初心者でも読める哲学書はこちら)
社会人や大学生の方で小説を読み始めたいけど何から読んで良いのか良くわからない方
短くて読みやすい小説でほっこりしたり青春を感じたい方
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それでは読書超初心者でも読めちゃう名作をご紹介します!
コンビニ人間 村田沙耶香著
村田沙耶香著
この本は現代版「異邦人」とも言うべき凄まじい本です。
実際に村田沙耶香さんは芥川賞を受賞されています。
はじめは主人公がコンビニという業務を通して感じていること等をつらつら書いているのかと思ったのですが。。。
後半になるに連れて畳み掛けるような怒涛の展開。
淡々とした描写と主人公を取り巻く環境との関係性の変化に注目!
主人公の気持ちを考えているようで実は「普通」という枠組みに落とし込んでしまっている周囲の言動。
周囲の思いやりが空回りして主人公を苦しめている描写は少々辛いものがありました。
でもこれは一人の女性の物語とも捉えられます。
主人公は誰にも迷惑をかけていないし、コンビニを通して生計を立てています。
そして、社会の中で生きづらさを感じている方々には救いになるかと思います。
また、良い大学に行って良い会社に入って。。。という現代の普通の考え方が特定の人々を傷つけている可能性もあるということですね。
人間の在り方を問う実存主義的文学とも言えるでしょう。
推し、燃ゆ 宇佐見りん著
宇佐見りん著
コンビニ人間と同様に主人公が生きづらさを感じている物語です。
芥川賞を受賞しています。
推し、燃ゆは比喩も多く言葉の一つ一つが練られながら作られたのだと予想します。
まざま座というグループのとある男性アイドルの追っかけをやっている女子高校生の物語です。
主人公は恐らく発達障害を患わっています。
そんな主人公が学校や家庭に馴染めず推しを追っかけるということを生きがいにしていきます。
「推しを推すことがあたしの生活の中心で絶対」。
いつしか主人公はそのように考えますが、男性アイドルの炎上や周りとの摩擦等から生きづらさを再び自覚します。
正直なところ救いはあまりないですが、読了後も主人公はこの先不器用ながらも生きていくのだと感じました。
やっぱりみんな不器用でそれでも時には隠しながら生きているのだなと再認識しました。
他の方は驚かれるかもしれませんが、主人公の不器用ながらも這いつくばって生きていくという逞しさに着目すると一種の青春小説なのかもしれません。
木曜日にはココアを 青山美智子著
青山美智子著
ウェザーニューズの檜山沙耶さんも読んでいる本です。
私は勝手に檜山沙耶さんのことを「Vtuberの擬人化」と名付けています。
冗談はさておき、本題に入ります。
「木曜日にはココアを」はマープル・カフェとその近所の幼稚園を舞台とした連作の短編集です。
Amazonでのレビュー数も多く、本屋大賞を受賞しています。
軽やかな文体で普段読書をされない方にもおすすめしたい本です。
マーブルカフェを通してそれぞれの人間が有機的に繋がっていき温かさと優しさを感じるような結末に繋がっています。
恐らく題名の「ココア」に著者はそのような想いを込めているのでしょう。
このような結末を紡ぎ出しているのが“マスター”と呼ばれる人です。
会社や子育て、生きていくこと。
色々なストレス要因がありますが、癒やされたい、和みたい方にはぴったりの本でしょう。
(因みに舞台は日本だけではなくオーストラリアも登場します。)
まとめ
今回は私が激推する初心者でも読める短編をご紹介しました。
ストレス社会だからこそたまには言葉が紡ぎ出す世界に浸ってみたいですね。
ここまで読んで下さりありがとうございます!
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