皆さんは日本が誇るトヨタ生産方式をご存知でしょうか。
ジャストインタイムやかんばん、持たない在庫等様々な施策で効率化を行ってきたトヨタ自動車の手法です。
こんにちは、暇人(@ships_himajin)です。
この記事は下記の方々を対象にしています。
家事分担で喧嘩してしまっている方々
家事に時間がかかってしまい、イライラしてしまっている方々
家事を後回しにしがちな方々
家事の時短のスキルを身に着けたい方々
問題解決法でよく使うQC(品質管理)7つ道具の本はこちら。
トヨタ生産方式が目的でQC7つ道具が手段のような感じです。
普段メーカーで働いているので「カイゼン」や「現物観察(QC)」等の言葉を嫌というほど使ってます。
正直に言うと町中では聞きたくない言葉達です。
カイゼンに代表されるトヨタ生産方式によって日本の製品の品質が安定したよね。
品質工学とかも出てきて問題解決(不具合やロット差)の撲滅のための学問になったよね。
1980年代当時はアメリカからも視察団が来ていたみたいだよ。
ワイの出番ないやん!
今日なんか賢いよね。
一人暮らしの家事って面倒!
一人暮らしの人、主婦の人、みんな口を揃えるのが「家事って面倒」。
シャープのTwitterの中の人もそう呟いてます笑
新宿のカフェ・ド・クリエでコーヒーを飲んでいると「一人暮らしで家事が大変なのよ~」という言葉が聞こえてふと思いついたことがあります。
家事と製造業のトヨタ生産方式を組み合わせるとどうなるのだろうか?
面白いことが起きないかと。
そこで、普段の家事でトヨタ生産方式が使えそうなところを探して考察してみました。
日本を代表するトヨタから広まったトヨタ生産方式。
「トヨタの口癖」や「トヨタの片付け」等色々な本も出版されていますよね。
会社でも問題解決法・時短術はこちら
トヨタ生産方式(カイゼン・かんばん)時短
それではトヨタ生産方式を利用した時短術を伝授します!
1.とりあえず止めない。続ける。後回しにしない。
トヨタ生産方式では生産し続けることを是としています。
そのため祝日をずらしたり、生産応援をしに行きます。
ですので、適宜役割分担しつつもトラブルが起きたら協力して解決しましょう。
とりあえず皿洗いがたまったらやる、後回しにしないことが重要ですね。
2.プロセスを責める。人を責めない。→役割分担を見直す
皿洗いが出来ていないこと、ごみ捨てが出来ていないこと
それらを責めるのではなくて役割分担が間違っていなかったか、
それらのプロセスを見直してお互いが適宜分担出来るようにするということですね。
3.異常時は止めて呼んで待つ、ヨシ!→話し合いをする
トヨタ生産方式では異常時(装置から異音がする等)のときは装置を止めて問題解決します。
そのため、もしどちらかに家事や子育ての負担がかかってしまったらとりあえず話し合いの場を設けてみましょう。
一番良くないのは問題が起きたときに人を責めてプロセスの見直しをしないことです。
家事をまずプロセスだと認識するんだね。
確かに工場でも極端に遅いプロセスがあったらまず見直しするよね。
自動車の製造工程でなんか車出来るの遅いなってなったら時間がかかっている工程をまず調べるよね。
家事によって生じる食事や家の中自体がアウトプット(製品)なんだよね。
トヨタ生産方式の極意 見える化を行う。
トヨタ生産方式ではあらゆるものを可視化します。
プロセスの可視化の場合、アンドンと言われるディスプレイやライトでどこまで生産しているのか明らかにします。
例えば45個生産を目指しているときに実際は43個生産していますといった具合です。
(イメージは病院の待合室のディスプレイみたいな感じ。)
1.工数(家事にかかる時間)を見える化してパレート図にする。
パレート図という図を活用して家事で一番何に時間がかかっているのか調べてみましょう。
例えばもし皿洗いであれば食洗機を買う等の省力化に努めましょう。
床掃除でであればロボット掃除機を買う等の対策を行いましょう。
そこが家事のボトルネックです。
下の画像みたいにまずは棒グラフを書いてみよう。
家事別に掛かる時間を書いていくよ。
因みに赤い線は占める割合を示しているよ。
この場合、皿洗いに家事の7割の時間を割いていることがわかるよね。
食洗機を買ってカイゼンしよう!
パレート図
テンプレートはこちら
このパレート図の「パレート」はパレートの法則の「パレート」です。
働きアリの法則(2割の社員が8割の売上を生み出している。)と同じでs重要項目の2割を抑えれば
物事の8割に影響するというものです。
上の例だと、皿洗いと洗濯さえ改善すれば家事の時間は大幅に減りそうですよね。
また、そもそも皿洗いが必要にならない状況を作るのも大事です。
一人暮らしの方や共働き世代の方におすすめなのがミールキットです。
ドイツ発のミールキットハローフレッシュ(HelloFresh)は異色です。
これまで世界16カ国でサービスを展開し、
2021年には累計販売食数約10億食、アクティブユーザー720万人以上を達成しました。
2022年4月、満を持して日本に上陸!!
グローバルなミールキットです。
2.ものはきれいに置く。よく使う道具はどこに置いてあるか見えるように置く。
トヨタ生産方式では工具は決められた場所において動作のムダを省くようにしています。
確かにハサミとか工具はしっかりと置き場所を決めるために筒を置いたりしてるよ。
ドライバーやハンマーは名前を明記してボードにぶら下げていたな。
工具置き場を使って。
そうそう!
工場で工具箱からどれだっけ?って取り出していたら時間がかかりすてしまうからね。
工具は見えるようにそして返却するときの場所も決まっています。
例えば爪切りや印鑑をよく使うのであれば機能別に収納、または見えるように収納しましょう。
そうすることで動作のムダを省くことが出来ます。
子供の文房具の置き場に困っているのであれば一つの箱を用意してテプラで名前を明示して置き場を指示してあげると良いかもしれません。
イメージとしては新人でもどこに工具が置いていあるか迷わなくて済むように。
そんな感じです。
棚には何を入れているのか明記することによって動きのムダを削減することが出来ます。
下記のYoutube動画の7分12秒あたりで解説されてるから見てみてね。
専門用語では「動線のムダを排除する」っていうよ。
3.共働き夫婦であればお互いに家事のやり方の共有認識を持っておく。
(部品を少しずつ揃えておく)
一通りの家事をお互いに出来るようにしたほうが良いかもしれません。
お互いに得意不得意がある場合を除いて何かあったときにも円滑に対処出来るように
お互いが行っている家事の見える化(説明)と内容の共有を行っておきましょう。
工場ではサプライチェーンが逼迫して部品が手に入らなくても困らないように
少しずつそれぞれの部品の在庫を持ってるよ。
4.物の廃棄期限を決める。(ジャストインタイム)
例えば学校から貰う書類だったり会社から貰う書類やその他もろもろが家に溜まっていませんか?
保管期限を決めましょう。
私の場合、1度だけ読むのは1週間、その他書類は特別なものでない限りスマホ等の媒体に写して直ぐに廃棄する等(大体)決めています。
ただ、正直なところ細かく分類するのは難しいので設備の保全と同じく定期的に見直すようにしています。
トヨタ生産方式の極意2 在庫を持たない
1.平準化(時間が余ったら加勢する。)
お互いの忙しい時期を把握しましょう。
そうすることで負担のバラツキを減らして円滑に分担することが出来ます。
2.頭の中にアローダイアグラム(PERT図)を描いて同時作業を意識する。
PERT図を描いてロット作業を減らし、作業(家事)を並行させることを意識しておきましょう。
書き方の参考資料はこちら
https://www.robot-befriend.com/blog/arrow-diagram/
3.買いすぎない、常備リストは貼り出しておく。(かんばん)
冷蔵庫に常備リスト(かんばん)を張り出し、定期的に賞味期限を把握するようにしましょう。
買いすぎを防ぐことが出来ますよね。
同様に調味料は開けた日付を書いておくと消費しきれなかった(泣)みたいなことがなくなるでしょう。
納豆、ヨーグルト、キムチ、牛乳等など
4.5Sをする場所を決める、時間を決める。(標準化)
掃除をするのであれば、どこをどの頻度で掃除するか決めておくと良いでしょう。
チェックリストを作っても良いと思います。
週単位で掃除するところ、月単位で掃除をするところを決めておくと良いかもしれません。
土曜の午前中は掃除タイム!
5.汚れに気付いたら掃除をする。
製造業の基本ですが、汚れに気付いたらすぐに拭き取らないといけません。
品質不具合の原因になるからです。
それと同じように汚れの閾値を決めて汚れているなと思ったら掃除をしてみましょう。
まずは現状把握から。現物観察しよう。
部屋を歩き回りながら動きのムダがないか判断しましょう。
例えば水道とタオルの位置が離れすぎていたり、脱衣かごと洗濯機が離れすぎていたり。
家を歩き回りながら考えてみることをおすすめします!
これを専門用語では「現物観察」「現状把握」っていいます。
ムダと省力化については続編を近々書きたいと思います。
子育てについても書きたいなと思ってます。
また後ほど。
トヨタ生産方式の名著(トヨタ生産方式を作られた大野耐一さんの著作)は下記です。
私も要見ましたが、現在の製造業の場合と照らし合わせても参考になること満載でした。